ぽやんとなんかしてないんだぜ日記

寄り添う言葉

NHKこころの時代に落合恵子さんが出演されているのを見た。
もう、何年も前に「絵本屋の日曜日」という新聞連載をされていて、
それが好きで毎週切り抜いてスケッチブックにスクラップしていた
事を思い出した。

絵本や詩など、繰り返し繰り返し読める文学の中には、大切な言葉が
隠されている。人生の様々な経験の、その時々に寄り添う言葉。

病気や言葉を失うこと、知性や感受性、母と娘の関係などに対する
落合さんの視点は深く、ゆったりとした口調と笑顔で語られていた。

長田弘さんの詩を朗読されているのも印象的だった。作家もまた、
詩人の言葉によって、日常を掬い上げ生きているのかと思うと
不思議な気がした。 
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愛は生きてるうちに

ジャニスジョップリンの曲に、「愛は生きているうちに」というものがあります。

子供の頃に音楽の教科書で見た、バッハやモーツァルトなどの有名な作曲家たちの生まれた年から死んだ年までの時間を棒線であらわし、誰と誰のどのあたりが重なっているか示した図が、とても心に残っています。

時々、思い出しては、同じ国に生まれ、生きた時間の年表が少しでも重なっているというのはすごいことなんじゃないかと思ったりします。

詩人の吉原幸子さんが亡くなられたときにも、強くそう思いました。

お母さんを亡くされたときに、

あのひとは 生きてゐました
さばのみそ煮 かぼちゃの煮つけ
おいしいね おいしいねと言って
そこにゐて 食べてゐました

という詩を詠んだ女性です。

手が届かないと思っているあこがれの人の多くは、生きている時間の年表が重なっている限り、会いに行ける可能性のある存在です。きのうまでそこにいた身内でも、年表の重なりが途切れてしまえば、もう会うこともかなわない。

高校生の頃に一番強く影響を受け、その作品の多くを読み込んでいた吉原幸子さんが亡くなられたという知らせを受けたとき、とても強くそう思ったのでした。


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